映画「ガザの美容室」に見るガザの日常

先日、「ガザの美容室」という映画を見てきました。


パレスチナはガザ地区と西岸地区に分かれていて、今もなおイスラエルとの攻撃戦が断続的に行われているのがガザ地区です(ちなみに私が過去に紹介しているパレスチナの写真は、西岸地区です)。この映画は美容室を舞台に、ガザの日常を描いています。


どんな状況にあっても、おしゃれをしたい、いつまでもきれいでいたい、と願う女性たち。この日も、結婚、恋愛、出産、夫婦や嫁姑問題などの渦中にいる女性たちがひしめき合って順番を待っていました。


しかし、待ち時間が長くなってくると、女性たちのおしゃべりは最高潮に達します。噂話や悪口、愚痴に加え、激しい喜怒哀楽を見せ始め、店の中はカオス状態に。

そんな中、外ですざまじい銃撃戦が勃発し、状況が一変。女性たちは恐怖にさらされます。このようにガザの人々は、ありふれた日常の中で急に銃撃戦や空爆などに遭遇する、緊張感のある日々を送っているのです。


映画のラストでも、女だけの空間である美容室のドアを開け放つと、外では大勢の男たちが戦いを繰り広げる殺伐とした風景が広がります。この光景がまさに、映画が伝えたかった”ガザの日常”のような気がしました。

月と砂漠とホンモス

パレスチナ刺繍バッグとアクセサリー販売を手掛けるDonya Al-HOBB(ドニヤ・ホッブ)と申します。パレスチナ、エジプトをメインに、アラブや近隣のイスラム諸国(イランやトルコ)の観光、文化、食べ物など”楽しいアラブとその仲間たち”を紹介します:) 商品情報も順次UPしていきます♪

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